Chitchies

14歳のパグ犬チッチと5●歳飼い主夫婦の、ドジでおまぬけな毎日。

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風の子

絶対に分かり合えないタイプの人がいるという残念な事実を、理解できたのは、義務教育が終わってから。
正義感が強く、長いものに巻かれるという処世術を身につけていなかった私は、子供の世界では、苦労した。
子供は時に、容赦なく辛辣である。

いまでこそ笑ってしまうが、校舎の屋上に呼び出されて小突き回されたり、同級生にわけのわからない説教をされたりしたこともある。
これって今で言う「イジメ」なのかな?

泣き虫の私だが、不思議とそういったシーンで泣いた事はない。
逆に、笑ってしまうのである、かわいくないねえ・・・^^;
同級生達は、そんな態度に驚いて、また小突き回すのだ。
当時の私は、今よりもはるかに物を考え、真剣に生きていたように思う。
他愛もないイジメに笑ってしまうのは、自分は間違っていない、という信念があったからだろう。

あの頃、親分風を吹かせて、制服のスカーフもイキがって外していた、あのコはいまどうしているのかな?
ジャイアンの後ろで、空威張りをしていた、スネオよろしいあいつは・・・?
それなりにトシを重ね、人の親となり、忙しく暮らしているのだろうか?

学校と名のつく場所に、あまり楽しい思い出のない私だが、小学校4年のクラスは楽しかった。
20代の若い男の先生で、ユーモアに溢れ、毎日学校へ行くのがうれしかった。
みんな先生のことが大好きだったから、こぞって「イイコ」になりたがったし、クラス全体がまとまっていた。
天気の良い日は、時間割とは関係無しに外へ連れ出してくれた。
私の通っていた小学校は、都内では珍しいと思うが、裏が山だった。
木登りをしたり、ケイドロをしたり、かくれんぼをし、膝を擦りむきドロンコになって遊んだ。

先生は、ガリ版印刷で学級通信を、毎日のように発行し、日々起こるさまざまなエピソードを載せた。
表紙には、ちひろのイラストが添えられていたり、谷川俊太郎の詩が載っていた。
笛の上手な子、嫌いなものが食べられるようになった子、ガキ大将のちょっとした涙。そんな日常の、でもその頃の私たちにとっては重大なニュースが、先生の優しい視点で綴られていた。
誰にでも長所があることを教えてくれた。

運動もダメ、落ち着きがなく授業中もおしゃべりばかり、何にでも手をあげるが、学級委員には選ばれたためしがない。
そんなごくごく平凡な私のことも、取り上げてくださった。
読書感想文と、先生の似顔絵だった。
認めてもらえたこと、褒めてもらえたのは、やはりうれしい。
20数年経っても、この時の気恥ずかしいようなうれしさは、忘れられない。

5月、東北に旅行中に、友達からメールがきた。
創立125周年を記念して、大々的に小学校の同窓会が催されるらしい。
実家も引っ越してしまった私にまで、どこでどう調べたのか案内が来た。
今は他の学校の校長先生となられた、その先生も出席されるだろうとのこと。
一緒に行かないか?との誘いである。

少し前なら、四の五のと、言い訳を作って断っただろう。
若い頃には、思い出は重た過ぎる。
出てみる気になったのは、やはり歳をとったせいかな。

そしてその日を、週末に控え、またもや熱を出しそうに緊張している私である。
誰も私のことを覚えていないで、会場で一人ぽっちになっている夢までみた。
ほんと、進歩がない^^;。



註:「風の子」は、本文中にある学級通信の題名です。

むむむ・・・そういえば、いまだにきっと押入れのどこかにあるはず・・・探してみようかな?
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