我家がチッチとよく出かける公園に、ドッグランができることになった。
先週、偶然その立て札を読んだ私、なんでもガイダンスに参加しなくてはならないそうで、早速今日出かけてきた。
晴れていれば、チッチも一緒にと思ったが、あいにくの冷たい雨。
県立公園にドッグランが出来るのは、あまり前例がないそうだ。
行政の制約が厳しく、有料にすれば「営利目的」と莫大な土地使用料を請求されるし、無料にするには設備管理費、運営費がバカにならない。
それを好き好んで、「やってみようか」と思う人が少ない。ということらしい。
どちらかといえば、犬連れに対するクレームなどに辟易した役所が、公園内の犬の散歩を禁じるところの方が多いそうだ。
実際に、家から比較的近い公園には、ワンコ禁止のところもある。
あの公園にはたくさんのワンコが散歩に来ていて、とても気に入っているので、そんな話を聞くと「禁止になったら困る~」とヒヤヒヤしてしまう。
これからはもっと、マナーに気をつけて散歩しよう・・・
ガイダンスを受けて、質疑応答。
もちろん、ドッグランを使いたくて来ている人たちからの質問だから、「愛犬」寄りの意見、注文、質問が多い。
「もっと、こうしたら」というご意見も様々であったが、あくまでトライアルの段階、徐々に、ルールを作って、または改善して、みんなで協力して行きましょう。と答えておられた。
まだ試行錯誤の手探り状態でのスタート、うまく行くことを願っているが、それには、利用する私達「愛犬家」の協力と努力、そして「理解」が必要不可欠。
説明員の方の「要は、公園を利用する際のモラルの問題であって、本来、犬だから、人間だから、というのは関係がないのですよ・・・」
という言葉に、えらく感心してしまった私である。
このドッグランの計画が成功して、もっとこんな施設ができるといいなあ。
夕方には止むと聞いていた雨は、暗くなるまで降り続いた。
チッチはカエルコート出動。家の周りを少し歩いただけでドロンコ。
帰って主人にシャンプーしてもらった。
また、夜、テレビを見ていたら
「人間というのは、動物として、野生で生きたら30年しか生きられない、人間が人間として生きているから長生きできる。なので、30歳以降の人生は、人間だからこその「オマケの人生」なんですよ」という言葉に、色々と考えさせられた。
人間が偉い。人間が他の動物を司る。人間が自然や生き物を自由に、人間の思うままに操ってよい。
そんなのはいったい誰が決めたのか。
動物も、人間のワガママとエゴの最大の被害者である。
毛皮があたたかい、と乱獲され、数が減れば急に「保護動物」となる。
ペットだと可愛がってて、吠え声がうるさいだとか、転勤で飼えなくなったからと捨ててしまう。
「情操教育に役立つ」とハムスターを子供に飼わせ、子供が手を噛まれたと公園に捨てる。
父が多摩川でジョギングしていると、捨てられたインコやら文鳥が野生化してたくさん飛んでいるという。
人間たちよ、こんなんでいいのか?
こんな悪い生物が地球にハビこってよいのか?
私が思っていることにも、他の人から見たらちがうと思うこともある。
まったく考え方が合わない人にも、いままで何人も出会ってきた。
いまさら、じゃあ、私は野生の人間として生きていきましょう、という極論に達するほど勇気はないが、せめて自然、環境、生き物と共存していくために、自分ができることはしよう、と思った。
ドッグランが出来るのは楽しみだけれど、犬が嫌いな人も公園を楽しめるように、愛犬家も反対側からものを見る目を忘れてはいけないと思う。
たくさんの制約を押しても、公園内にドッグランが作られる、というのは、逆にその他の広場ではノーリードにしないで欲しい、ということなのだ。
正直、いままで人のいないところを見計らって、私もチッチのリードを外して歩いていた。
自分だけは良い、自分は大丈夫。と思うのは、最大の謝りである。
翌日曜日。
今日はすごくキレイに晴れた。
またこの公園に行き、最後の紅葉を楽しんだ。
チッチには、しばらく使っていなかったリール式のリードをつけて行った。
子供や家族連れが来たときは、リードは短く、私と主人の間にチッチをはさんで歩く。
ちょっとしたことから、でも意識して行こう。